【レビュー】小説『オフシーズン』(ジャック・ケッチャム)
こんばんは、レビュアーの御前ちゃんです。
今日は私のお気に入りの作家さん、ジャック・ケッチャムさんの『オフシーズン (扶桑社ミステリー)』をご紹介しようと思うの。
どんなジャンルの小説家というと、ホラーなの。
私が大尊敬するかのスティーブン・キングさんも一押しの作家さんで、そのデビュー作がこれ。
避暑客が去り冷たい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書箱編集者 のカーラ。すこし遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドの ニックとそのガールフレンドのローラが到着した。六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む“食人族”が六人に襲い掛かったのだ。“食人族”対 “都会族”の凄惨な死闘が開始する。(Amazonより)
最初に出版されたバージョンは修正がたくさんされていたそうなんだけど、幸いな事に日本語版は、限りなく原作に近いバージョンの方を翻訳したものらしくて、あとがきには修正バージョンの違いとか、このストーリーでジャック・ケッチャムさんがどんなことを言いたかったのか、といったことが解説されているわ。
読み終わった時の満足感といったら・・・ 😆
ホラーの定石通りに、カップル達が田舎に行って、そこで惨劇・・・なんだけど、その後の展開が定石通りじゃなくて、お、お。の連続で、最後まで楽しめる作品なの。ストーリーについてはあえて詳しく書かないでおくわね、お楽しみはとっておかないと 😆
有名なスコットランドの食人一家、ソニー・ビーン一家のアメリカバージョンッて感じで、それを現代に置き換えて、食人一家と都会人たちの死闘を描いた、ってところかな。
ちなみにソニー・ビーンはね、
アレクサンダー・“ソニー”・ビーン(Alexander “Sawney” Bean(e))は、15世紀から16世紀のスコットランドにいたとされる人物。一族を率いて多数の人間を殺害、その肉を食したとして処刑されたという伝説で知られる。(ウィキペディアより)
という実在の人なの。
それと、これはジャック・ケッチャムさんの作品全般に言えることだと思うんだけど、女性の強さ、というかある一人の女性が精神的に成長して強くなる、っていうのを描いてるんじゃないかな。
作品の中で、プレスリーの曲の名前がちょっとでてくるんだけど、こんな曲なの。すごく甘い曲ね 😳
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