tofutegaki
こんにちは、レビュアーの豆腐ちゃんよ。
2011年(もう3年前ね)の大河がお江(通称おシエねw)になると発表された瞬間、あたしはうれしさに飛び上がったわ。
波瀾万丈の美人3姉妹、浅井長政も信長も秀吉も家康も三成も幸村もバンバン出せる、オールスターのダイナミックな大河になるじゃない! と期待してたのに、始まるとまさかのとんでも大河。
ミスキャスト(年齢的にも演技力的にも)のオンパレードと言われたりしてたけど、りえちゃんの淀殿は美人だし……やっぱり一番の問題は史上最悪の脚本ね。
歴史をジャマするだけのぶりっ子お江、口の聞き方のなっていない態度のでかい女性陣。
魅力ゼロの秀吉、天使のような家康。
「ほらね! こんな最低な豊臣、滅びて当たり前じゃね?」みたいな演出、最悪だわ!
……という話を踏まえて、今回はお江のお父さんの浅井長政の小説を紹介するわね。

まあ浅井長政を語る上では淀殿はともかく、お江はまあ、どうでもいいわけだけど。
浅井長政と言えば、
勇猛で聡明な若殿、無能なお父さんを隠居させたけど実はすごく親孝行、信長にも気に入られて同盟結ばされて、美人のお市(肖像画は微妙……)との婚姻、それは大恩のある朝倉は攻めないって約束付きで、なのに信長はそんな約束なんか完全シカト、2つの義理の間で揺れ動く純情な心、そこで出しゃばってきた隠居済みのお父さんのズレた意見に従って織田と手切、負ける負ける、妻も子供も逃がして悲しい自害!
というあらすじを見ただけで涙が溢れそうな素敵キャラなのよ。
信長は「長政に裏切られた!」って激怒するわけだけど、逆恨みも甚だしいわね。
ってあたしは常々思ってたわけだけど、この小説はその辺のドロドロを実に美しく描き出してて、そこがたまらないのよ!
かわいさあまってにくさ百倍、みたいな。
ちなみに、冒頭にはまさかのBL描写が出現するわよ!
あら、またもや腐女子歓喜の展開ね!
なんか最近の時代ものは腐向けのサービスが常態化しちゃってるのかしら!
……なんて妄言は置いとくわね。
だってちゃんと意味のある、後々の展開の伏線みたいになってるのよ!
でも戦国らしいあっさりした描写(いや、若干は濃いけど 笑)なので、ひどいアレルギーのない人なら大丈夫だと思うわ。
信長最低! 長政最高!
みたいな色分けではなくて、純粋無垢な長政vs大物織田信長さま、ってな感じの性格でのコントラストがはっきり出てるのよ。
信長の政治家としての非情さや若殿長政の優しさと甘さ。
どっちも上から目線で眺めたら素敵そのものよね。
本人はたまったものじゃないでしょうけど。
あたしはとばっちりを食らった長政に心から同情するわよ。
短い小説なので一気に読めると思うわ。
某大河ドラマの口直しにお勧めよ!
じゃ、バイバイね。
心からあなたを愛してるわ。

 

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